山口県宇部市でフェルデンクライスを教えている縄田理恵子です。
- 私がなぜフェルデンクライスを始めたのか?
- やってみてどうだったのか?
- どうしてプラクティショナーになったのか?
- プラクティショナーになるためのトレーニングコースってどんなの?
- (プラクティショナーになってみてどう?← 次回)
といったご質問を時々受けることがありますので、ちょっと書いてみますね。
1.なぜフェルデンクライスメソッドを始めたのか?
2010年9月(私54才):
フェルデンクライス博士の書かれた「身体訓練法(原題:Awareness through movement)」を読む。
小さいときから、運動音痴、運動嫌い、運動習慣なしでした。
歩くことは好きで、低山ハイクに出かけたり、移動のときはできるだけ歩くようにしてはいましたが、この頃、自宅で仕事を始め、通勤で歩くことも減り、何かしなきゃなー、と思って体関係の本を何冊か読み、その中の1冊がこれでした。
前半、読んでみて、この人は何と人間のことが良くわかっているんだろう!!と衝撃を受けました。すごい!、、、
しかし、後半の「では実際に動いてみましょう」は、本を読みながら動いてみても、これであってるのかどうか???さっぱりわかりません、このままやってても意味がないような気がする、手っ取り早く教えてもらおう!!
当時は東京に住んでいたので教えてもらえるところをネットで探し、行ってみました。(この教えてくれる人がプラクティショナーです)
2.やってみてどうだったのか?
2010年12月:
初めてのATM(Awareness Thorough Movement)グループレッスンを受ける。
しかし、イマイチ良くわからない、約1時間床の上でゴロゴロ。確かにリラックスできたけど。。。。
1か月後にまた行くもよくわかんないな~。。。。
2か月後にもう一度だけ行ってみよう、と行くが、やっぱりなんだかよくわかんない。。。。
その2,3日後、洗った食器を水切り籠に置くとき、あれっ、ナンダ?すっごい楽なんだけど????
駅まで走ると、あれっ?誰か私の股関節に油を差した????天駆けるペガサスの気分!あれ、あれしかない、フェルデンクライスのお蔭よね、、、やってみよう!
2011年4月くらいから、月に1~2回、ATMグループレッスンに通い始めました。
窓を拭くのに椅子に乗らなくても上まで拭けたり、窓枠を乗り越えてベランダに出るのが楽にできたり、重いものが楽にひょいと持てたり、、、体が楽にうまく使えるようになった気がしました。
何より、月に1~2回レッスンに参加するだけで、家では何もしないでいいので、続けられる。
もともと、どこかが痛かったり、動かなくて困るところがあったりしたわけではないので、効果に気がつきにくかったけど、確実に体が変化しました。
数か月たった頃、スタジオの片隅に、ベッドが置いてあったのに気がつき、尋ねるとFIをするベッドだと。 FI(Functional Integration)という、見た目は整体のような、プラクティショナーが手で生徒に動きの気付きを与える個人セッションです。
はじめてFIを受けたとき、なんだこれ?指圧?整体?マッサージ?それらのいずれでもない今まで感じたことのない、、、、、
私は腕をこんな風に動かしたかった、けど動かせなった、そんな動きをプラクティショナーが腕を持って動かしてくれた!! 他にもいろんなことがあったのだろうけど、私が気付けて印象深かったのはこれ。とにかく気持ちいいの一言に尽きる。あちこち無駄に力が入っているところがどんどんゆるんでいく。
時々FIを受けたりしながら、月2回のATMを続けました。
3.どうしてプラクティショナーになったのか?
2012年2月頃、プラクティショナー養成のトレーニングコースがあるよと教えてもらう。えっ、運動音痴、運動嫌いなわたしが?!
これを職業にする気はないけど、でもFIを両親にしてあげられてらいいだろうな、痛い、動かない、とかがないまま長生きしてほしい、と思って検討してみることにしました。
コースは4年間。
紹介してもらったスクールはすでにスタートしていて、追いつける気がしない、、と悩んでいたところ、別のスクールが8月からスタートするという情報を得て、行ってみて無理そうだったら1年で辞めればいい、と思って、とりあえず行こう、と決め、2012年5月、前の期のトレーニングの見学に行き、申込書も提出。
2012年8月FPTP Tokyo5期に入学。
2014年4月、東京から宇部にUターンし、スチューデント・プラクティショナーの資格も得て、10月からATMグループレッスン開始。
4.プラクティショナーになるには
4年間のトレーニングプログラムFPTP(Feldennkrais Professional Training Program) を受け、年間40日(200時間)、4年間で160日(800時間)の過程を修了する必要があります。私が参加したFPTPTokyoは、ゴールデンウィーク、夏休み、年末年始の3回、約2週間ずつ、勤めている人にも参加しやすい日程になっていました。
2年間のトレーニングを終えたら、ATMレッスンのみを行える、スチューデント・プラクティショナーの資格、4年間のトレーニングを終えると、ATM、FI両レッスンを行える国際ライセンスを得られます。
現在、日本ではトレーニングコースが3つ(東京、横浜、京都)開催されています。それぞれ特徴やスタート時期が違いますが、私が卒業したのはFPTP Tokyo 5期で、このコースに参加できてとてもよかったと思います。
フェルデンクライス協会のホームページを見ると、プラクティショナーとして日本で活動しているのは、約150人くらい?そのほとんどが東京周辺在住です。
*現在、宇部からFPTP Tokyo 6期にお二人通われていて、2018年にめでたくスチューデント・プラクティショナーの資格を取られました!!(加賀谷さん、狩野さん)
<次回に続く>