「きっかけ~過程」カテゴリーアーカイブ

フェルデンクライスを始めたきっかけ、とその後の過程

●フェルデンクライスのプラクティショナーコースに入ってから ~1~

私がなぜフェルデンクライスを始めたのか?やってみてどうだったのか?どうしてプラクティショナーになったのか?プラクティショナーになるためのトレーニングコースってどんなの?プラクティショナーになってみてどう?といったご質問を時々受けることがあり、11月に前半を書きました。  今回は、プラクティショナーコースに入ってからのことを書きますね。

プラクティショナーコースに入ってから。

2012年8月(私56才):初めてフェルデンクライス博士の本を読んでから2年後。 世の中がお盆休みの時、約2週間のプラクティショナーコースが始まった。

  • どんな人たちが参加してた?  今から4年間共に学ぶ仲間約40名の自己紹介を聞いていると、コンクールに優勝後海外留学経験のあるバレリーナや、ダンサー、オーボエ奏者、オペラ歌手、ピアニスト、モデル、健康運動指導士、ヨガなどの先生など、アート、体を動かす仕事をされている方が半数以上、他に、鍼灸師、保健師、薬剤師、特別支援学校の先生、カウンセラー、デスクワーク、専業主婦とか。(他の期には医師、歯科医師、理学療法士、カイロプラクター、整体師、俳優 etc. ほんとに幅広い職業の方々。)

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年齢は20代~60代。 東京周辺の方が3/4で、北海道、中部、北陸、中国地方からも。

先生は、イスラエルなどの海外から来られる。

  • どんな内容? 10時から16時半まで。ATM(グループレッスン)を3つか4つ。講義もある。 ノートは家に帰ってから、覚えている事や印象深かったことをメモする程度で、ひたすら動いて感じるのがお勧めだと言われる。少なくとも動きながらメモなどしないように、と言われる。いずれ教える立場になるのだから、できるだけ覚えてメモしておこう、と思うのですが、レッスンが進むにつれて、頭は働かず覚えられず、かわりに体の感覚は敏感になってくる感じ。(これは、私が頭優位、考え過ぎたりしがちだからでしょう、他の方はまた違うと思います。)

16時半には終わるので、そのあと仕事を入れたり、人と会う約束を入れたりしたし、もっと遅くまでやって日数を減らしてほしいなー、とか思ってましたが、頭は働かず、歩く事まで速く歩けなくなり、本当に1日でできるのはこれくらいが限度で、またコース中はフェルデンに専念するのがいいのだなーと後になってわかってきました。

「今までのパターンを手放し、新しいパターンを身につける。」って集中的にやるとこうなるんだなー。自分にとって心地よいものだけが定着し、残っていく。

体も変わるし、考え方も変わる。

より自分らしく、楽しく、幸せになる方向に変わっていくんだ、と、多分心の奥底で感じているからこそ、自分を見つめ、自分が今まで見えてなかった自分の側面と向き合えるようになる、そんな感じです。

まわりの同級生たちも、その分野での一流どころで、なんとなくプライド高く、硬い感じがしていたのが、だんだん変わっていく感じも面白かったです。

約2週間、集中してやるとかなり強烈です(笑)。最終日は、また日常に戻っていく準備的な内容のATMをやったりして、みんなそれぞれの日常に戻ります。

<つづく>

★月に2回通ってきてくださっている生徒さんたちも、いろいろな変化を感じられていると思います。 でも、自分にとって心地よいものだけが定着していきますし、そうするかどうかも自分で選択できます。 ただの“体操“や”整体“ではないことは確かです、見た目、似てますが、、、笑

2018年もお世話になりました。 さらに豊かで楽しく充実した 2019年にしましょうね!

来年もどうぞよろしくお願いします。

●私がフェルデンクライスを始めたきっかけ、やってみてどうだったのか?

山口県宇部市でフェルデンクライスを教えている縄田理恵子です。

  1.  私がなぜフェルデンクライスを始めたのか?
  2.  やってみてどうだったのか?
  3.  どうしてプラクティショナーになったのか?
  4.  プラクティショナーになるためのトレーニングコースってどんなの?
  5.  (プラクティショナーになってみてどう?← 次回) 

    といったご質問を時々受けることがありますので、ちょっと書いてみますね。

 

1.なぜフェルデンクライスメソッドを始めたのか?

2010年9月(私54才)

フェルデンクライス博士の書かれた「身体訓練法(原題:Awareness through movement)」を読む。

小さいときから、運動音痴、運動嫌い、運動習慣なしでした。

歩くことは好きで、低山ハイクに出かけたり、移動のときはできるだけ歩くようにしてはいましたが、この頃、自宅で仕事を始め、通勤で歩くことも減り、何かしなきゃなー、と思って体関係の本を何冊か読み、その中の1冊がこれでした。

前半、読んでみて、この人は何と人間のことが良くわかっているんだろう!!と衝撃を受けました。すごい!、、、

しかし、後半の「では実際に動いてみましょう」は、本を読みながら動いてみても、これであってるのかどうか???さっぱりわかりません、このままやってても意味がないような気がする、手っ取り早く教えてもらおう!!
当時は東京に住んでいたので教えてもらえるところをネットで探し、行ってみました。(この教えてくれる人がプラクティショナーです)

2.やってみてどうだったのか?

2010年12月

初めてのATM(Awareness Thorough Movement)グループレッスンを受ける。

しかし、イマイチ良くわからない、約1時間床の上でゴロゴロ。確かにリラックスできたけど。。。。

1か月後にまた行くもよくわかんないな~。。。。

2か月後にもう一度だけ行ってみよう、と行くが、やっぱりなんだかよくわかんない。。。。

その2,3日後、洗った食器を水切り籠に置くとき、あれっ、ナンダ?すっごい楽なんだけど????

駅まで走ると、あれっ?誰か私の股関節に油を差した????天駆けるペガサスの気分!あれ、あれしかない、フェルデンクライスのお蔭よね、、、やってみよう!

ペガサスのイラスト

2011年4月くらいから、月に1~2回、ATMグループレッスンに通い始めました。

窓を拭くのに椅子に乗らなくても上まで拭けたり、窓枠を乗り越えてベランダに出るのが楽にできたり、重いものが楽にひょいと持てたり、、、体が楽にうまく使えるようになった気がしました。

何より、月に1~2回レッスンに参加するだけで、家では何もしないでいいので、続けられる。  

もともと、どこかが痛かったり、動かなくて困るところがあったりしたわけではないので、効果に気がつきにくかったけど、確実に体が変化しました。

 数か月たった頃、スタジオの片隅に、ベッドが置いてあったのに気がつき、尋ねるとFIをするベッドだと。 FI(Functional Integration)という、見た目は整体のような、プラクティショナーが手で生徒に動きの気付きを与える個人セッションです。

はじめてFIを受けたとき、なんだこれ?指圧?整体?マッサージ?それらのいずれでもない今まで感じたことのない、、、、、

私は腕をこんな風に動かしたかった、けど動かせなった、そんな動きをプラクティショナーが腕を持って動かしてくれた!! 他にもいろんなことがあったのだろうけど、私が気付けて印象深かったのはこれ。とにかく気持ちいいの一言に尽きる。あちこち無駄に力が入っているところがどんどんゆるんでいく。

時々FIを受けたりしながら、月2回のATMを続けました。

3.どうしてプラクティショナーになったのか?

2012年2月頃プラクティショナー養成のトレーニングコースがあるよと教えてもらう。えっ、運動音痴、運動嫌いなわたしが?!

これを職業にする気はないけど、でもFIを両親にしてあげられてらいいだろうな、痛い、動かない、とかがないまま長生きしてほしい、と思って検討してみることにしました。

 コースは4年間。
紹介してもらったスクールはすでにスタートしていて、追いつける気がしない、、と悩んでいたところ、別のスクールが8月からスタートするという情報を得て、行ってみて無理そうだったら1年で辞めればいい、と思って、とりあえず行こう、と決め、2012年5月、前の期のトレーニングの見学に行き、申込書も提出。
2012年8月FPTP Tokyo5期に入学。

2014年4月、東京から宇部にUターンし、スチューデント・プラクティショナーの資格も得て、10月からATMグループレッスン開始。

4.プラクティショナーになるには

4年間のトレーニングプログラムFPTP(Feldennkrais Professional Training Program) を受け、年間40日(200時間)、4年間で160日(800時間)の過程を修了する必要があります。私が参加したFPTPTokyoは、ゴールデンウィーク、夏休み、年末年始の3回、約2週間ずつ、勤めている人にも参加しやすい日程になっていました。

  2年間のトレーニングを終えたら、ATMレッスンのみを行える、スチューデント・プラクティショナーの資格、4年間のトレーニングを終えると、ATM、FI両レッスンを行える国際ライセンスを得られます。 

 現在、日本ではトレーニングコースが3つ(東京、横浜、京都)開催されています。それぞれ特徴やスタート時期が違いますが、私が卒業したのはFPTP Tokyo 5期で、このコースに参加できてとてもよかったと思います。

フェルデンクライス協会のホームページを見ると、プラクティショナーとして日本で活動しているのは、約150人くらい?そのほとんどが東京周辺在住です。

*現在、宇部からFPTP Tokyo 6期にお二人通われていて、2018年にめでたくスチューデント・プラクティショナーの資格を取られました!!(加賀谷さん、狩野さん)

<次回に続く>